2012年6月2日土曜日

アラン 幸福論

日経ビジネスオンラインで見つけた連載。アランのエッセーが一日、一話ずつ連載されています。アランは20世紀初頭のフランスの哲学者。「幸せだから笑うのではない、笑うから幸せなのだ」というフレーズが有名らしい。日本語訳/文庫本も多く出版されていて、私は集英社文庫を買ったのだけど如何にも、哲学の本の直訳って感じでちょいと読みづらい。

この幸福論自体は新聞のコラムに出された文章のまとめで一般向けの文章で難解なものではないはずなのだが、フランス語を間違い無く翻訳するとこうなっちゃうのかもしれない。 日経ビジネスオンラインの連載の訳はわかりやすい。

他にも 「悲観主義は気分のものであり、楽観主義は意志のものである」とか。なるほど。俺、気分屋だからなー

アランは行動する哲学者ということで、エピソードとして、46歳で兵役義務はなかったにもかかわらず、そして戦争を憎んでいたにもかかわらず、しかもアンリ四世校という名門中の名門の学校で哲学教師の職を得ていたにもかかわらず、第一次世界大戦に志願して従軍しました。それも、アランの年齢と地位に配慮して後方任務が用意されたのを断り、重砲兵を希望して前線に赴いたり、ドレフュス事件(1894年)の際に、スパイ容疑をかけられたドレフュス大尉を擁護し軍部を攻撃する論陣を張ったりしたそうです。

あと、大学の教授資格を持ちパリ大学の教授になることも可能だったのに、終生リセ(高等中学校)の哲学教師であり続けた点も特徴的とのこと。

まだ、半分も読めてないですが、面白い興味深い文章です。
「不安なんて、胃痛とおんなじなんだから我慢すればいい and  とりあえず行動しなさい」「深呼吸すれば気分も落ち着く」的な。。 うまく言えませんが、まあ、こんな雰囲気です。根性論とはもちろん違います。

後、日経の記事で、以下のことも初めて知りました。お国柄ですね。
フランスは哲学教育に力を入れていることで知られ、リセの最高学年になると、人文系を選んだ生徒は週に8時間(!)、理数系でも週4時間は哲学を学ぶことになっています。しかもバカロレアと呼ばれる大学入学資格試験では、哲学の占める比率が2割とかなり高い。哲学は日本よりずっと重みがあるのです。

以下、日経のサイトより。

 「幸福だから笑うのではない、笑うから幸福なのだ」毎日読むアラン『幸福論』

 「幸福だから笑うのではない、笑うから幸福なのだ」。アランの『幸福論』の有名な一節です。アランはリセ(高等中学校)の哲学教師でした。『幸福論』は、教師生活の傍ら、1906年から1914年まで「プロポ(哲学断章)」として新聞に毎日連載されたものが基になっています。日本でも愛読されてきた『幸福論』を、翻訳家、村井章子さんの新訳でお届けします。落ち込んだときや、心が“折れた”と感じたときに、ぜひ読んでみてください。そんなネガティブな感情がすうっとなくなり、いつの間にか自分だけの幸福感を味わえるようになると思います。

アラン
本名エミール=オーギュスト・シャルチエ。
1868年フランス北西部のノルマンディー地方に生まれる。
哲学の教師としてフランス各地の高校で教鞭を執った後、41歳で名門アンリ四世校に赴任し退職まで教える。1903年「ルーアン新聞」に「日曜日のプロポ」の連載を開始。プロポの中から幸福に関するものを選んで編まれたのが『幸福論』で、1928年の第2版には93編が収録されている。(参考文献:NHKテレビテキスト「100分de名著」の「アラン幸福論」) 村井 章子(むらい・あきこ) 上智大学文学部卒業。訳書にミル『ミル自伝』、フリードマン『資本主義と自由』、メーリング『金融工学者フィッシャー・ブラック』、ラインハート、ロゴフ 『国家は破綻するーー金融危機の800年』、ガルブレイス『大暴落1929』ほか多数。

ここ4年くらい本当にずーっと、ゲスの極み乙女。を聴き続けてる。4年前くらい既にメジャーになってたけど、「オトナチック」のMVをYouTubeで見つけてからハマり、ファンになった直後くらいに例の文春砲が炸裂し、しかしその後も売れ続けて。。好きな曲は多いけど、「イメージセンリャク」の...